お天気キャスター「森田正光」さん講演会
目黒区さんと目黒区地球温暖化対策地域協議会が主催の
環境シンポジウムを聴講してきました。
第1部は、TBSのお天気キャスターである
気象予報士の「森田正光」さんの講演会で、
「異常気象と環境問題~どうなる地球温暖化~」と題して、
約1時間半のお話がありました。

天気の話の入りとして、
天気に関する漢字の成り立ちを紹介されていました。
その一例を紹介します。
雪(ゆき)という字は、
昔は次のように書いていたそうです。
雨
彗
雨かんむりに彗(ほうき)と書きます。
雪が降ると辺りは一面白くなりますよね。
白くきれいに掃除してくれたからという意味で
これを雪としたそうです。
そんな話から、いよいよ本題に入りました。
まず最初に質問です。
気象の中で一番恐ろしい災害はなんだと思いますか?
雷ですか?台風(ハリケーン)ですか?
山火事ですか?火山噴火ですか?
森田さんは、一番恐ろしいものは、
「干ばつ」だとおっしゃっていました。
干ばつは、
農作物(食料)に影響を与え、
疫病を発生させるものだからだそうです。
最近、地球上では、
普段雨の降らないところに豪雨が降る、
普段雨の降るべきところに雨が降らないといったことが起きています。
IPCC(※)のデータを交えながら、
近年起きている異常気象について、
森田さんがわかりやすく解説してくださいました。
※「気候変動に関する政府間パネル」のこと。
「Intergovernmental Panel on Climate Change」の略
みなさん「エルニーニョ現象」や「ラニーニャ現象」という言葉を
耳にしたことはありますか?
チリ近辺の海域で起こる海水温が高い状態と低い状態を
それぞれエルニーニョ、ラニーニャと言います。
(現地の言葉で男の子、女の子という意味だそうです)
世界の異常気象の因果関係がここにあります。
海水温の上昇は上昇気流を生み出し雲を作ります。
また上昇した気流は地球上のどこかで降りなければなりませんので、
下降気流の生じた地域では雲一つない快晴となります。
この上昇気流と下降気流の発生する地域の変化が
異常気象発生の一つの答えです。
また、日本国内においては、
2008年は「ゲリラ豪雨」という言葉が有名になりました。
時間帯を問わず、100mm/時を超えるような夕立レベルの雨が
局地的に降った場合に用いられます。
このゲリラ豪雨は大気の不安定により発生するそうです。
海抜0mが30℃であった時、5,000mの上空は0℃となり、
これが大気の安定した状態です。
(100m標高が高くなると気温は約0.6℃下がるため)
しかし、都市部では、
夏場の気温は30度を超え、
場所によっては40度近くになります。
上昇気流が発生すると、
その真上には水蒸気による雲が出来ますが、
地上の気温が高くなることによる大気の不安定は、
大きな積乱雲を発生させることになります。
このような事象が重なることにより、
ゲリラ豪雨は起こります。
地球温暖化のシグナルは以下の4つだそうです。
1.最低気温、最高気温の変化
2.雷雨の多発
3.夕立、深夜~明け方の豪雨
4.台風発生域の変化
これらは気象を地道に観測し、
データを蓄積し続けることによって、
はじめてわかることですが、
わかってから行動したのでは手遅れです。
森田さんがおっしゃっていましたが、
環境問題対策は「転ばぬ先の杖」です。
何かが起こる前に止めなければなりません。
それは地球上に生きる人すべての責任ですね。
地球が住めない環境になってしまっては、
動物も植物もすべて連鎖して死滅していまいますからね。
最後は余談です。
講演会で大事なことは、話の内容が良いこともそうですが、
会場に来てくれた方に、その内容を深く理解してもらうことだと思います。
森田さんは、会場の方に合わせて話をしたり、
積極的にコミュニケーションを取ったりしていたのが印象的でした。
さすが「子ども電話相談室」を長年されている方だなと思いました。



コメントする