目黒落書きバスターズ
本日は朝から、
街の落書き消し活動である
「目黒落書きバスターズ」が行われました。

目黒区役所に約80名の参加者が集まりました。
はじめに、目黒区の環境清掃部長らから
それぞれ1,2分程度の挨拶が行われた後、
「大内きさぶろう」さんの挨拶がありました。


大内さんは落書き消し活動歴30年の男性です。
毎朝2時間、ボランティアで街の落書き消しを行っているそうです。
大内さんは、こんなに多くの人が集まってくれたことが
とても嬉しいと語っていました。
その理由を後で関係者に聞きましたところ、
ここ1、2年を除く30年間のほとんどを
大内さんはずっと一人で活動していたからだそうです。
地味なことを黙々と続けるということは、
本当に大変なことなんですよね。
私が想像する以上に苦労されたのだと思います。
さて、私たちは
プロの塗装屋さんに落書きの消し方を簡単に教わった後、
現場へと移動しました。


現場ではすでに東京都塗装業組合の方々らが、
準備を整えていました。
背面の壁を見ればわかるように、
この辺り一面は落書きだらけなんです。


東京青少年・治安対策本部の方が、
挨拶の中で「割れ窓理論」の話をされていたのですが、
これは、1つのビルが1枚の割れたガラスを放置しておくと
隣のビルも割れたガラスを放置するようになり、
治安が連鎖的に悪化していくという理論です。
落書き消しもこれに該当するのだそうです。
「周囲の人の目が常に光っている」ということが、
街の治安維持そして犯罪率の低下につながるのだそうです。
さて、難しい話はこれくらいにして、
参加者は作業を開始しました。
女性陣はレモン汁スプレーと雑巾で、
男性陣は水性ペンキとローラーで、
難しいところは専門の塗装屋さんが作業を行います。

さて、下の写真が
私が任されることになった現場です。

作業場所は地上から3mくらいの高さにある
プレハブ倉庫の上ということで、
体重50kg代の私が自らすすんで名乗り出ました。
私は木登りや石垣のぼりが得意で
身のこなしは軽く、高いところが大好きなので、
ここは正に適材適所なのです。


2名で屋根に登り、
教わった方法で壁を塗りました。
真夏で気温も30度超えていますので、
すぐに汗も吹き出してきましたが、
一生懸命塗りました。
作業時間は30分くらいでしょうか。
しっかりと壁を塗り終わりました。


いかがでしょうか?
結構上手いとみなさんに誉められました。
私は超がつくほど几帳面なので
こういうのは比較的向いているようです。
また、レンガの間の部分は、
銀色の落書きペンキが残っていますが、
これは後ほど専門の方が塗るということで残してあります。


また、周りを見渡してみると、
多くの人がそれぞれの場所で作業していました。




壁や倉庫。扉や交通標識の棒までも。



オバチャンも、学生さんも、お父さんも娘さんも。


そして、これは
プロの塗装屋さんによるシャッターの落書き消しです。
専用のインク落としを使用して、
腕のある方が作業を行うので、
素早くきれいになっていきます。
さて、1時間ほど作業を行いまして、
現場の落書きはしっかりと消えてなくなりました。

サッパリそしてスッキリです。
さて、その後、参加者は
お弁当をもらって解散しました。

半数くらいは区役所の会議室に戻って
一緒にお昼を食べました。
参加した理由や活動を終えての感想を聞いたり、
いろいろな交流が出来たりしてよかったです。
ちなみに、芸能人に疎い私ですが、
芸能活動を行っているタレントさんも
こっそりと数名参加されていたようです。
最後に、私の感想ですが、
大内さんの地道にやってきた活動が
長い年月をかけて多くの人に知られるようになったことが
とても意味のあることだと思いました。
大内さんはヘルメットをして落書き消しを行っていました。
聞いた話によると、
大内さんが以前落書き消しを行っていた際に、
落書き犯行グループ(少年)と出くわしたことがあり、
殴る蹴るの暴行を受けたそうなんです。
近所の人がそれに気付いて警察に通報し、
警察が駆けつけたそうなんですが、
パトカーのサイレンの音を聞いた大内さんは、
その少年たちに「いいから早く逃げなさい」と言って
現場から逃がしたそうです。
その後、その地域の落書きはどうなったのでしょうか?
なんとその日から、その地域で
新たに落書きがされることはなくなったそうです。
暴行を受けても落書き消しの活動を辞めないという強い意志の象徴が
大内さんのヘルメットなんだろうか
と思った今日の午後でした。
追伸:
今日の落書き消しの活動の一部が、
NHKの「クローズアップ現代」で放送されるそうです。
私はテレビを持っていないのでおそらくチェックしませんが、
テレビをお持ちのみなさんは
よかったらチェックしてみてください。
リンク
主催:東京青年会議所(JCI)



こんな近くでやっていたなら参加すればよかったです・・・・
申し訳ないです。残念ながらバスターズの皆さんの努力を
否定するかのように綺麗な壁にもう落書きされています
悲しいですね・・・・何の為に彼らはこんなことする?
自己表現ならもっと違う形でやれ!と怒りに似た感情すら覚えます。
ヒデッチさん、
コメントありがとうございます。
そうなんです。
先日みんなで落書き消しをした現場、
たった3日で落書きされてしまいました(TT)
関係者からの連絡を受け、
私も現地を確認しに行きましたが、
大きな落書きが5つほどありましたね。
ただ、今回の件につきましては、
犯人が見つかりタイホされたそうです。
私が聞いた情報によると、犯人(若者)は、
当日、近隣数ヶ所で落書きを行っていたようで、
この現場が対象になったのは偶然だったようです。
今回捕まりました犯人は
自分の落書きを消す代金(修繕費)として
何十万円を支払うことになるでしょう。
また、落書きは人に迷惑をかける犯罪ですので、
修繕費とは別に、処罰なり罰金が科せられることでしょう。
ただ、なぜ犯人はこのような落書きを行ったのか?
その理由を考える必要があると思います。
不満を発散させたくて?
自分の存在を認めてもらいたいという思いから?
何かのメッセージとして?
世代は私と1周りほどしか違いませんので、
いろいろと想像はできますね。
今の若い世代は、私のその頃より、
多くの情報に囲まれ、多くのストレスを受けています。
もし、家族や友人関係が上手く行かない等の理由で、
(本人に原因があるとは限りません)
自分の意思を表現できない状態に陥ってしまい
ストレスを抱え込んでしまった場合、
落書き、窃盗、放火、自殺、殺人を行ってしまうのかもしれません。
成長過程にある若者、社会に出る前の若者の、
悩みを軽減してあげる環境作り、
(例えば、心を許して何でも話せる相手を作るにはどうすればよいか)
というのを考えるのが先決なのかもしれませんね。