トヨタ生産方式(TPS)を学ぶ
東京商工会議所で開催されました
「経営者のためのトヨタ生産方式」
という講義を受講してきました。
講師は新井篤美氏という、
トヨタ生産方式(TPS)に基づいた企業再生を
数多く行ってきました方です。
「営業・生産・物流」の3大プロセスにおいて
徹底的にムダを省くことにより、
経営効率を高めるというのが目的です。
トヨタ生産方式(TPS)では、
1.コスト → より安く
2.納期 → より短く
3.品質 → より良く
という3つの視点でもって無駄をなくしていきます。
無駄の定義は
「経営効率(利益)を阻害するすべての要因」
ということです。
つまり、上記1~3を阻害する要因になります。
さて、無駄を省くための具体的な方法として、
有名なものをいくつか挙げていきます。
Just in Time(JIT)とは、
「必要なものを 必要な時に 必要な量だけ生産する」
システムのことです。
トヨタでは、
「在庫」は「罪庫」という意識を持っているそうです。
もちろん、在庫はゼロになることが理想ですが、
現実的にそれはあまりに非効率なので、
必要最低限のストックのみ常に補充するそうです。
例えば、
クラウンの在庫が10台だとすると、
1台売れれば1台のみを生産し、
在庫を一定に保つという考え方です。
この時に使用するのが、有名な「かんばん方式」です。
伝票という情報を上流へ、
部品というモノは下流へ流すということです。
簡単にいうと「伝票受け渡し方式」だそうです。
教授や学者などの著書では難しく説明されますが、
かみ砕くと非常に簡単な方式なんだそうです。
さて、話は変わりますが、
トヨタではシステムを完全自動化しません。
「にんべんのついた自動化」(自働化)を行っているそうです。
不良品が発生したら、全システムを停止させ、
全員が集まり、その場で原因(真因)を追求し、
その場で直すそうです。
「人間が機械に知恵をつける」という考えで、
これは「人間性の尊重」という考えとも結びついています。
※人間性の尊重:
人間の「やる気」は作業効率(無駄)と直結しているという考え方
さて、次に、各工程(生産ライン)の「整流」について
話をしていただきました。
これは、生産工程全体を
「高速道路」に例えるととてもわかりやすくなります。
生産の最終的なスピードは
一番渋滞しやすいところ(ボトルネック)によって決められます。
整備された広い高速道路であっても、
料金支払所がしっかり整っていないと
結局そこから渋滞が起こるということです。、
つまり、生産工程では、
工程を分けたり配分を調整することで、
流れの同期(SPS)を取る必要があります。
「短」 → なるべく短く
「単」 → なるべく単純に
「少」 → なるべく少なく
ということを念頭においた
ラインを組まないといけないといけないということです。
私は「システム開発」も仕事として行っておりますので、
これは「Simple is Best」の考え方と共通しており、
大変に納得しました。
1000行で書かれた1つのシステムよりも、
20行で書かれた簡潔なモジュールを
必要な分だけ組み合わせて作ったシステムの方が、
品質が良くバグが少ないという考え方です。
講師の新井先生もおっしゃっていましたが、
「品質は工程で作り込め!」ということだそうです。
これは大変面白い話だと思いました。
「検査」という工程は「無駄」に分類される
のだそうです。
検査に時間とお金をかけないといけないのは、
「品質に不安を持っているから」だそうです。
1つ1つの工程管理をしっかりとすることで、
自ずと品質は確保され、良品が生産されます。
私もそう思います。
品質への不安は「見える化」でほとんど排除できます。
整理されていない、またはブラックボックスになっている何かが
工程の途中にあるならば、それを整理・明確化することを
私からもお勧めします!(工程に限らず)
実は私がブログを付ける理由の1つも、
「見える化」の作業のひとつなんですけどね(^ー^)v



マネ研副会長です。ご無沙汰してます。
こんな講座をやっていたんですね。
我が社は、中小製造業です。受注生産型の製造ラインを持っておりますので、日々、工程が流動的で一定しません。
そうした中、トヨタ生産方式をどのように取り入れるか、日々考えております。
僕も、この講座行きたかったなあ。
さてさて、12月14日に行うマネ研主催の講座『環境経営こそ発展のカギ!』、ぜひ、いらしてください。
マネ研副会長さん、
コメントありがとうございます。
この講義は内容も大変に濃く、
実際の企業改善例も挙げられましたので、
自社経営に改めて目を向けるよいキッカケとなりました。
また、マネ研の講義のお誘いありがとうございます。
12月14日は所用で参加が難しいので、
代わりにこのブログで宣伝しておきますね!
講演名:
『環境経営こそ発展のカギ!』
講演内容:
女性経済学博士が語る、中小企業と ISO14001の実態
そして中小企業論専門の経営学博士による、
これからの中小企業経営について
開催日時:
平成19年12月14日(金) 午後6時30分~午後8時45分
開催場所:
目黒区総合庁舎 2階 大会議室
司会進行:
専修大学 黒瀬直宏教授
講演者:
京都産業大学 在間敬子准教授
費用:
無料
主催:
目黒区、めぐろ環境マネジメントシステム研究会(マネ研)