野口健さんと富士山清掃(レポート5)
2007年8月31日の夕方18時30分。
東京新宿の東京都庁前。
富士山清掃を終えたメンバーは、
東京へと帰ってきました。
そして各自挨拶をして解散しました。
ここからは活動を終えての、
私の感想になります。
まず、開会式で聞いた野口健さんの話の中で
印象に残ったことです。
何度もヒマラヤ登山を行っている野口さんが、
現地での地球温暖化の現象に気付いたのは、
10年ほど前になるそうです。
ヒマラヤの氷が徐々に溶けていることに
気付いたそうです。
ネパールのヒマラヤで発生した雪解け水は川に流れます。
その川の水は越境してインドへ流れ、
バングラデシュからインド洋へ到達します。
下流になるほど降水等により水かさは増すのですが、
加えてバングラデシュは川が合流する地点でもあることから、
雪解け水が原因の水害が発生しているのだそうです。
実際バングラデシュを流れる川において、
一年間で削られる川岸は250mにもなるそうで、
かつて市場があった場所は今ではなくなり、
現在も多くの人々が住まいをなくしているそうです。
日本では、夏が暑いとか冬が暖かいといったことで
なんとなくしか温暖化を感じることができません。
地球温暖化を実際の目で見てきた方の口から
直接話を聞けたことは大変貴重でした。
またここでは詳しく書きませんが、
「環境難民」といった言葉も初めて知りました。
富士山のごみ問題については、
継続してきた地道な活動の効果があり、
現在では山頂付近のごみはほとんどなくなっている
と教えられました。
富士山には毎年30万人近くが登山するそうです。
登山途中で気付いたゴミを拾ってくれる人が増えているそうで、
そういった方々の努力も手伝ってごみは減ったとのことです。
登山者1人が1つのゴミを拾えば、
年間30万個のゴミが富士山から減ることになります。
逆に、登山者1人が1つのゴミを捨てれば、
年間30万個のゴミが富士山に増えることになります。
これは富士山だけに関係することではありませんので、
日常生活の中でも小さな努力をしていきたいと
改めて思いました。
山麓のごみについては、
古いゴミよりも新しいゴミが目立ちました。
これは、同じ場所であっても
定期的にごみ拾いをおこなっているからだそうです。
しかし、定期的にごみ拾いを行っているにもかかわらず
短時間でこれだけのごみが集まったということは、
現在進行形でごみを捨てる人が後を絶たない
ということを表しています。
人が見ている前でごみを捨てる人はよっぽどの人です。
ごみを捨てるほどんどの人は、
人が見ていないところで捨てているのだと思います。
ただ、人が見ていないからといって
ごみを捨てていいはずがありません。
ゴミを捨てることよりも拾うことの大変さ、
自然を破壊するよりも再生することの大変さを
心の隅にでも留めていてほしいと思います。
ヒノキ、ブナ、マツといった木々の生える壮大な原始林。
長い年月をかけて木や石に生えた緑苔。
そんな大自然の中に、
目立つラベルの付いた缶や、弁当柄、ビニール袋などの
ごみが落ちているんです。
ごみを捨てた人のことを想像すると
とても悲しくなります。
また、自然の中には
多くの野生生物がいることも忘れてはいけません。
鳥や小動物にとって危険なのは、
一口サイズのごみです。
キラキラしたビンやガラスの破片など、
間違って食べてしまったら、
それで命を落としてしまうこともあります。
私たちが裁縫針を飲めないの一緒です。
自分や親戚の子どもが、
誤って小さなものを飲まないように注意するのと同じように、
その地域に生息する他の動物のことも
考えてあげられたらと思います。
また、大学生が中心になって
このようなイベントを企画することは
大変良いことだと思いました。
今の日本には、
家庭や学校で教えられるべきことが教えられていない
という残念なことが多くあります。
ごみを捨てることが本当に悪いことと知らなければ、
ごみを捨てることに当然抵抗は少なくなるものです。
だからこそ、子どもの時に
自らこういった活動に参加することによって
現実を目に焼き付け、体で苦労を覚えてほしいと思います。
大学生が貴重な学生生活を懸けて
こういった活動を行ってくれているのですから、
子どもを持つ親御さんは、一教育者として、
子どもと一緒にこういった場に繰り出してほしいと思います。
最後に。
1号車に乗車していたメンバーで撮影しました
記念集合写真です。
楽しい夏の思い出を
どうもありがとうございました!
≪ 前へ - レポート5 -




コメントする